2025/05/11 23:00

愛犬がふれる「条件」から
デザインを考えたい。
動きが教えてくれたこと
ペットグッズを始めたときのお話です。
「その首輪、本当に心地いいのだろうか?」
そんな問いが、
心のどこかに残っていました。
きっかけは、
「愛犬用の首輪を」という
シンプルなリクエスト。
手を動かし、形にしてみる。
けれど、何かが違う。
答えは、
机の上ではなく、
散歩の途中にありました。
歩く、止まる、振り返る。
その何気ない動きが、
首元に触れるものの在り方を、
静かに教えてくれたように思います。
素材が触れる場所。
その距離感こそが、
いちばん大切なのではないかと。

どう向き合い、どう考えるか
毛に隠れて気づきにくいですが、
犬の首は、とても繊細です。
引っ張る力がかかり、
体重がのり、
その動作を受け止め続けています。
だからこそ、
直接ふれる部分はできるだけ、
軽く、やわらかく、
負担の少ない素材が
うれしいのではないかと。
あくまで想像ですが。
Kukri products がこれまで向き合ってきた
ヘンプという素材は、
その感覚に自然と重なりました。
さらりとした肌ざわり。
湿気を逃し、においがこもりにくい。
ほとんど農薬を使わず育つので、肌にもやさしいはず。
毎日触れるものとして、
過剰ではない、”ちょうどよさ”があります。

かたちとしての答え
軽くて丈夫なテープを芯にして、
その周囲をヘンプコットンで包む。
首に触れる部分を
やわらかく仕上げるということ。
首輪としては、
とてもシンプルな構造です。
けれども、
余分な装飾のないその単純さが、
身体への負担を減らしてくれるのではないでしょうか。
首輪の場合、
重さは15〜16グラムほど。
身につけていることを、
できるだけ意識させない軽さです。
家族のような、大切な存在。
毎日の散歩。
何気ない愛犬との時間を、
少しだけ穏やかにするための、
ひとつの答えです。
